fathom 石鯛ライン【釣果】其の肆拾漆（四十七）四国の大物師《田原誠氏》

2023年3月31日 fathom ブログ, FIELD STAFF レポート, 底物（本石、口白、クエ）, 磯, 製品PR投稿記事

fathom DREAM LINE倭（ドリームラインヤマト）

（上記画像をタップすると開発秘話ほか製品概要のページへ遷移します）

https://fathom-fishing.com/ishidai/

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約3年ぶりとなる沖の島（高知県）

四国の大物師と名高いfathomフィールドテスター【田原誠】さんのフィールドレポートです。

四国から全国に名を轟かせるfathomフィールドテスター《　田原誠氏　》
そんな彼の真骨頂は、大物一択に徹する飽くなき挑戦と向上心
いつの日か四国の大物師として多くの底物師から認識されるようになりました。

四国をメインフィールドとする石鯛名手《　田原誠氏　》の挑戦はこれからも続きます。
fathom石鯛ライン【 DREAM LINE倭】をマストアイテムとする田原氏の活躍から今後も目が離せません。

fathomフィールドテスター
田原誠様

実寸73.5cmを釣った思い出の場所で、丸々と太った5kg超えの本石をGet！

田原テスター

狙いの磯に降りてみると、潮色は抜群に良いのですが不思議なほど流れておりません。過去に何度か魚が釣れた時は、しびれるような上り潮が走っていました。私自身、自己記録の実寸で73.5㎝7.3kgを釣ることができたのもここなのですが、その際は、やはり素晴らしい上りの潮が走っていました。

今回の状況ではやる気になれず、同礁した上物狙いのお客様の釣りを二時間近く眺めていました。
持参した撒き餌がもったいないので、少しでも潮の流れる磯へ連れて行ってもらおうと見廻りを待っていました。
9時を過ぎた頃でしょうか、上物のお客様がポツポツと本命のグレを掛け取り込みしています。
状況を尋ねると「緩やかですが、ウネリと一緒に西へ払い出しながら流れている」とのことです。
これは食い気が有る潮なのかもと思い、撒き餌を打ちながら準備を始めました。

自分なりに納得するまで撒き餌を打ち、一旦休憩した後、今年初めての第一投を入れてみました。
様子を見るべくまずはウニからです。自分は本来、ウニは使わないのですが、ここは高知県沖の島。
奇跡の一発が有るかも知れないと思い、少量ですがウニを持参しました。ところが恐ろしい餌盗りです。
真夏かと思うほど溶けるように無くなります。竿を叩く下品なアタリばかりです。これには参りました。

「まあ時期も早いし、潮は流れないし今日は無理だな」と確信しました。
それでも若船頭に何か釣果情報をと思いウニを全て海に逃がし、貝餌を撒きつつ釣りを続けました。海は相変わらず静かなままです。

さて時間は14時10分になり、見える範囲の磯は片付けを始めていました。久しぶりの磯釣りなので、私も忘れ物が無いようゆっくりと片付けを始めようと思いました。
竿に近寄ると、足下の磯際が少しざわついているように見えます。朝からの沸きグレの帯も少しこちらに近寄っている気がしました。
これはあと一投だけ入れたいと思い、急いで貝餌を刺し投入します。ところが何も触って来ません！
「これは居る！」と確信し、集中します。

感覚で1分近く待ったでしょうか。コツンと小さく穂先が揺れゆっくりと竿を持って行きます。
全神経を集中し、頼むから走ってくれと願います。時間がありません！
遠くからエンジン音も聞こえました。その時、スプールを押さえていた糸が一気に走りました！
すかさずクラッチを入れ、竿にぐっすりと重みが乗ったところで大アワセを入れました！
懐かしい磯で久しぶりの手応えです！

石鯛だとは思うのですが、何しろ久しぶりなので自信がありません！
しばらくして海面に立派な銀ワサが浮上しました！見事な体高です！

最後は同礁したお客様がタモで掬って下さいました。
魚は乗っ込み期のように丸々と太って、頭が大きく優に5kgは超えているようです。
とにかく迫った時間切れに最後のアタリでしたので、自分には過去に経験がない緊張でした！

もうどっぷりと疲れました！急いで片付け船に飛び乗り、思い出の磯を後にしました。