【杉本隼一様】ラインを信じて仕留める

2023年4月30日 fathom ブログ, FIELD STAFF レポート, チヌ、黒鯛, 護岸、波止、沖堤防

以下、fathomフィールドモニター杉本隼一様のご報告内容です。
※原文ママ（ご投稿内容は未編集、原文のままです）

ノッコミ最盛期のフカセ釣り

3/15(水)
暖かくて穏やかな絶好の釣り日和。地元では早くもノッコミが最盛期を迎え、産卵を終えたチヌも出てきました。
一時よりも釣果は落ち着いたもののまだ十分にチャンスがあります。

この日もいつも通りフカセ釣りでチヌ狙い。
釣り開始は10時過ぎとのんびりスタートです。

春先は場所によって海底に大量の藻が生えてくるので仕掛けはタナを決めて釣るのが基本になります。穏やかな状況なのもあって久しぶりに棒ウキを使ってみました。

0号の竿にリールは2500番、ラインは道糸・ハリスどちらも1.5号です。

フラッグシップモデルのPurple EyesとLEVELシリーズの組み合わせは操作性と強さを兼ね備え、私の得意な攻めの釣りに欠かせない存在になりました。

今回は棒ウキを使うためどちらかと言えば待ちの釣り。
しかし、棒ウキの安定感を活かしつつも最小限の干渉でラインメンディングや止めの動作がしやすいのは大きなメリットです。

事前に直近の状況を聞いたところ、手前ではアタリが少ない様子。
恐らく産卵モードに入り始めたことでチヌの警戒心が強まっていると思われます。
普段より少しだけ遠めの位置を狙って、近寄ってこない魚に口を使わせます。

コマセを撒き始めてようやく反応が出てきたのは約1時間半が経過した頃。
2回のアタリらしき反応がありましたがどちらも空振り。
本命が近く寄ってきたようです。

3度目は飲ませるつもりでかなりの遅合わせ。
ようやくヒットしました。

1枚目はお腹の凹んだ排卵個体でした。

ヒットエサのコーンを主軸に流していると大型と思われる魚がヒット。
重さがアベレージサイズと明らかに違います。

右側にある台船下へ潜ろうとしますが、ラインを信じレバーブレーキ開放を最小限にして竿の曲がりでひたすら耐えます。

ようやく危険なエリアから離れたのでじっくりと浮かせてきます。

水中を見てみるとズンズンと重々しく泳ぎ回る赤い魚体が…。
まるで年無しチヌのような引きで、やり取り中は完全に騙されてしまいました。

途中から隣に入った友人にタモ入れを任せて無事にキャッチ成功です。

サイズは52cm、チヌなら年無しサイズです。

仕掛けを確認してみると想像以上にハリスがザラザラになっていました。
0号竿の柔軟性もありますが、擦られてからの粘り強さはLEVELシリーズの真骨頂です。
やり取り中に擦られてブレイクするか皮一枚で粘って耐えるかどうかで獲れる魚の数が変わります。

ここからさらに2枚のチヌを追加、どちらもお腹が膨れた抱卵前の個体でした。

1枚目のように排卵した魚と抱卵中の魚が混ざっているのもノッコミらしさを感じさせます。

3枚目のチヌを獲ったところで反応が止まりそのままコマセ切れで納竿となりました。

最終釣果はチヌ3枚にマダイ1枚。
周囲にはチヌ狙いの方が複数並んでいましたが、釣果に大きく差が出ました。

信頼できる仕掛けとそれぞれの性能を引き出せるタックルなら良い結果に恵まれる機会が増えるはず。

これから多くの地域でノッコミが開幕していきます。
皆さんからのノッコミチヌ便りも楽しみにしています！