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fathomフィールドテスター
田原誠 様
今回は二日間の取材予定で愛南町福浦港から、いろは渡船さんにお世話になり武者泊の沖磯に釣行しました。
現場に着くと予定通りの北西風が真正面から吹き付けており、撒き餌をするとカラス貝の汁が顔から全身に飛び散る有り様です。
仕方なく目をつむりながら、毎回恒例ですが延々と約一時間弱、ゆっくりと魚を寄せているイメージでカラス貝を撒きました。
さて竿を入れてみると、びっくりする程の餌盗りおよび小型イシガキ鯛の猛攻で、日曜日から頑張って確保していたカラス貝、ジンガサ、バフンウニなど何を使っても30秒以内に無くなります。
特に自信の有ったカラス貝のフタ包みが着底して30秒以内にイシガキ鯛に割られ無くなる始末で、さすがに呆れて一旦釣りを中断して仕切り直しました。
なお、当日は雑誌の取材で、わざわざ関西から来て頂いた方に惨めな釣果を晒す訳には行きません・・・
よって、休憩はほぼ無しで撒き餌を打ち続け、いつものことですがピトンなど使わず竿は手に持ち、海況の変化を伺いながら釣りを組み立てていました。
時折、突風で体を揺さぶられることも有りましたが、日頃から風の島・高知県沖の島通いで免疫があることもあり、風の谷間を期待して忍の一字です。
当然のことながら、強風の中でもfathom石鯛ライン DREAM LINE倭を通して繊細な魚の気配が伝わってきます!
強風に晒され、苦行のような釣りを続けていると、干潮前の手返しの際、2回連続で針に刺し餌が少し残って上がって来ました!
「これは来た!」
二週前と全く同じ状況だと直感し、すぐさまドラグと道糸を点検したところ、少々の傷は有りましたが貴重な時合いを無駄にはする訳には行かず、そのまま釣りを続行しました。
※普段は決してやってはいけないことですが、残された時間に余裕もなくラインの傷部分を切らずそのまま続行しました。
それほど短い時合いだったのです。
逆に余裕のある展開の場合、傷の部分は常にカットし、万全なラインコンディションで臨むよう心掛けております。
容赦無く吹き付けて来る北風に対し、穂先を正面に向け、穂先が振れないように構えます。
ここ愛南町は、残り時間にしてあと5分以内に仕留めなければ潮が完全にビタ停まりになってしまいます。
そうと分かってはいるものの気が焦ります。
そこから更に集中して、早朝から代わり映えのない叩く小アタリについていくと、fathom石鯛ライン DREAM LINE倭を通して穂先に僅かな重みを感じました。
リールのカウンターで7.7mです。
この時、なぜかとっさの判断で送り込みを止めクラッチも入れてしまいました。
いま思い出しても、なぜこのような行動をしたのか不思議です。
強風に耐える体勢で前に出していた左脚(靴の上)に竿を乗せ、半ピトン状態にした瞬間、物凄い勢いで突っ込み一気にラインが引き出されました。
小傷に見舞われたfathom石鯛ライン DREAM LINE倭でしたが、引張強度の限界を持て余している感覚がロッドを通して身体に伝わってきます!
かなり右横に走りおおよそアオブダイだと思いました。
何せ狭い足場ですので、とにかく安全を考慮し、海に落ちないよう身体のバランスをとりながら竿を少しずつ起こし巻いて行きます。
ガリガリとラインが擦れる手応えが伝わりますが、強靭なfathom石鯛ライン DREAM LINE倭ならではの醍醐味で力と力の真っ向勝負を挑みました!
しばらく経ち、だいぶ寄せて来ると今度は左沖にゆっくりと泳いで行きます。
アオブダイにしては上品な泳ぎに変わったなと思いました。
首をガクガク振らないのでタマメでも無いなと思っていると、青い海中に銀色の魚体がはっきり見えました。
とっさにカメラさんに「タモ!タモをください!」と叫びました!
運良く自らが一発で掬い、両手でタモを縮めていたのですが、長さの割に妙に重いなと思いました。
地面に置くと有り得ない厚みです。
まるで5月、春の魚のようにデップリと肥えています。
僕は初秋の魚では4.7㎏までしか釣ったことがなかったのですが、明らかにその比ではありません!
一勝負を終えた安堵感に加えて、取材の成功&予想外の良型魚が出たことで、強風に耐えていた身体の力が一気に抜け落ち、その場にへたり込みました。
同礁くださったカメラさんとがっちり握手を交わし、お茶をガブ飲みし、勝負で乾ききっていた喉を潤しました。
今年は自身が満足できるような釣果は一度たりとも無く、本当に寂しく我慢を積み重ねた一年でしたが、ようやく心から喜べました!
夜に検量に行くと検寸台で64.3cmの5.3㎏でした。
過去に30枚ほど釣ったサイズではありますが、今年絶不調の自分にとっては上出来です!
何よりも全国誌の実釣取材で、自分の年間ノルマであります5㎏が出たことが嬉しかったです。
今年はもうじゅうぶんですので、来週からはクラブの仲間にもfathom石鯛ライン DREAM LINE倭を使用して釣ってもらえるようお手伝いとアドバイスに励みます。
もしも今回巻いていた道糸がfathom DREAM LINE倭ではなく、安価な材料を使用したラインならば無数の小傷による残存強度の不安と部分的な伸びによる素材の復元力にも乏しいため、勝負の随所で確実に3m以上は切り捨てて使っていたと思います。
それによって限られた勝負の時間にロスが生まれ、絶好の機会に恵まれる率も大幅に減少することは言う間でもないですね。
一般レベルの目線では、実釣性能にばかり目が行きがちですが、本製品における信頼の耐久性により、限られた時間を有効に活用できる点でもメリットは計り知れないと実感しております。
今までにも擦れて傷だらけになったfathom DREAM LINE倭24号で、4㎏台から7㎏級の石鯛を何匹も取り込みしておりますので、自らのやり取りの技術にさえ自身があるならば、表面上の傷程度なら絶対に大丈夫であると実感しております。
以前、ひので渡船さんで釣らせていただいた実測6.9㎏の本石も酷使したラインコンディションであったものの見事に仕留めることが出来ました。
私がfathomのフィールドスタッフであるから製品を過大評価するのではなく、fathomというメーカーが多方面に媚びず1匹狼的な存在を貫く独特の姿勢であり、且つ製品が皆様に自信をもってお勧めできるからこそfathomフィールドスタッフとして活動している次第です。
上物・底物・ルアーと釣法問わず「自分は他者と一味違う」という個性をお持ちの方には是非愛用していただきたいメーカーの製品ですね。
なお、常にベストコンディションで臨むためには、準備段階の釣行前には必ずラインのチェックを怠らず、必要に応じて巻き替えておくようにしましょう。
底物釣りは、たとえ上級者であっても当日の条件が伴わなければ一切釣れないことは周知の事実です。
通うたびにその個人に偏った成果が上がるなどということは決してないのです。
こればかりは当日の現場の状況によりますので、厳しい表現をいたしますと数回の無安打で心が折れてしまうような方には向いていない釣りだと思います。
仮に10回通ってようやく1匹釣れたという結果でも何ら問題はございません。
昨今のSNSなどで様々な情報が錯綜していることにより、誰でも簡単に釣れるようなイメージなっていますがそんなに甘くはないのです。
間違いなく、通い続ければ打率は下がる一方です。もちろん自然が相手ですので。
その過程で知識や技術が、より一層洗練され、時に価値ある一匹を手にする機会が増えてくる傾向というのが本物(生粋)と呼ばれる底物師です。
毎度、簡単に釣れてしまうというような釣りではないことを前提に無安打でも前向きに楽しんでいただきたいです。
連戦連敗などという期間も当たり前にある苦行の連続というのが底物の醍醐味なのです。
ベテラン・初心者問わず、生粋の勝負師と呼ばれる方々は、そういった苦行をもろともせず【価値ある1匹の顔を見るために】現場に通い続けています。
石鯛のサイズ問わず「いつの日か手にする一枚」、それに向けて苦労や準備を惜しまないことが大切です。
そのような滅多に釣れない厳しい条件下で、私たちが使用するfathom石鯛ライン DREAM LINE倭の特性や利点までを理解するということは計り知れないハードルの高さかと思います。
しかし、これはひたすら通い詰めればきっと違いに気付くことと思います。
ラインを通して感じる僅かな魚信やタナ取りなど、あらゆる面で本物志向というメーカーfathomのコンセプトがきっと貴方にも理解できるはずです。
必死に通い続けたにもかかわらず、1年に1枚・・・それでも自身が満足できる1枚ならばそれは立派な成果なのです。
価値観を問わない釣り、それが底物という世界です。
同じラインをこよなく愛用する私たちと共に是非その喜びを共有しましょう!
皆様ご自身の底物釣りのスキルUPと共に、本作の完成度や特性を理解し、名手 橋本さんが製品の開発過程において意図したラインの性能というものを是非とも実感していただくことができれば幸いです。
日本屈指の一流底物師、橋本陽一郎さんが生み出した『渾身の傑作』を今後、一人でも多くの底物師の方々に体感していただけることを願っております。
今後とも石鯛専用ライン、橋本名人が完全監修されたナイロン道糸、
『fathom DREAM LINE倭』をぜひ宜しくお願い申し上げます。
底物釣り30余年の経験と3,000枚を超える石鯛の釣果を誇る名手、橋本陽一郎さんが一切の妥協を許さず全面監修した石鯛専用ラインです。
fathom石鯛ナイロンライン
DREAM LINE倭
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